日本の「酒」を巡る旅へ その四

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日本のワイン葡萄の父「川上善兵衛」の岩の原葡萄園。

ソムリエ教本で名前を覚えた昔から、いつの日か訪ねてみたいと願っていました。

新潟県上越市の雄大な自然の中、100有余年の歳月を重ねて。


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慶応4年(明治元年1868年)川上善兵衛氏は、この地に生まれました。

名家の跡取りであった彼は、石だらけの痩せた土地に暮らす農民たちの救済のため、
葡萄栽培、ワイン醸造事業を興します。


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日本で最も雪深い場所と言われるこのあたり。

雪を利用してワインを低温発酵させる「雪室」。

真夏の今もここからは冷気が。


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明治31年(1898年)建造の「石蔵」。

昔の写真そのものの入り口は、現役。


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中は昭和初期まで使われていた大きな樽もそのまま残されています。

現在は世界基準サイズの木樽で熟成。


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今は閉鎖されている古い雪室への入り口。


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川上善兵衛氏の住居跡に建つワインショップでいろいろ試飲をさせていただきました。


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川上善兵衛氏は欧米品種の苗木を取りよせ、品種改良を行い、多くの日本固有の品種を残しました。

その中でもこの「マスカット・ベーリーA」は最も有名。


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敷地内にある資料館は無料で自由に見学可能。


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当時の看板や・・・


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幼少時から晩年までの善兵衛氏の写真の展示や・・・


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当時の農具や・・・


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代表的交配種の説明書きなど、


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日本のワイン作りの原点がそこに数多く残されていました。


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見晴らし台へ続く葡萄畑。

棚作りも、垣根式も、どちらもありました。



当時ここで働いた人々の想いが、今もこの地に漂っているよう。




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お昼は越後・魚沼の独特のそば、「へぎそば」を。

へぎと呼ばれる木の器に一口ずつ並んだお蕎麦はつなぎに海藻(ふのり)使用。

弾力があって、雪国育ちの「そば」の強さを感じました。






山梨・勝沼から始まって長野、新潟。

「酒」を見つめ、「食」を探訪し、見たことのない景色に心を打たれ。





日本海の紺碧の海を眺めながら、3泊目、最後のお宿に向かいます。

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疑似体験

ミホさんと一緒に各地を巡って、勉強している気分になりました。

日本は洋酒にしろ料理にしろ、世界から取り入れたものを、時には手を加えて日本流に変えながら根付かせて行っているような気がします。
南米やオーストラリアなどのワインも、同じように改良が加えられたりしているのでしょうか。
(もう既にセパージュで教わっていたらゴメンナサ~イ)

実は旅行があまり好きではないのですが、ミホさんのブログを見ていると「旅も良いかも」と思えてきます。
今の所は疑似体験で。

長野、新潟のワインの旅は私にも何故か身近に感じられました。
はて? と想えば…
若い頃のスキー旅行です。
かなり昔の話しだf(^ー^;
地ワインと言われていましたね。
日本のワインも美味しいじゃないか! と仲間とずいぶんと飲ませて頂きました。
懐かしい。

当時から品薄な人気ワインもあったりして、酒屋さんで見つけると嬉しかったな…

No title

ピノちゃま、こんちはー。
日本の知らないところをいっぱいブログで教えてもらってるよ。
海外に目が行きがちですが日本にもいっぱいいいところあるよね。
帰国した暁には行きたいところが目白押し。
ピノちゃんのブログも参考にさせてもらいます。

今回友達にお土産何がいい?って聞いたら甲州ワインっていわれたんだけどいいのが探せなかったんだよね。
もっといろんなところにおいてくれれば滞在中もっと飲めるのになって残念でした。

次のお宿はどんなんかしら?楽しみです。(疑似体験的な?)

夏の旅

CEPAGEも始まったようで、お疲れ様!
motherさんのところでチラッと拝見しました。
どんな様子だったのか、ピノちゃんからのご報告が今から楽しみ!

岩の原葡萄園はちらっと聞いたことがあります。
国産のワインもとっても頑張ってるよね~。
長野も北信あたりには素敵なワイナリーがたくさんあるし。
夫がワイナリー巡りがしたいらしいの。
姉さんがもうちょっと元気になって、長距離運転できるようになったら
いろいろと行ってきます。飲めなくても必ず美味しいものがあるじゃない?(笑)

へぎそば、のど越し良くて美味しいよね。冷たく冷たくしてあるでしょ?
暑い夏、これなら食欲落ちても頂けそうだもん。

↓松本城、何年か前にちょうど新蕎麦の頃に行きました。
たくさんの出店のお蕎麦を、夫と半分こで5軒くらい食べ比べたよ~。
野点のお抹茶も美味しかった~。天守閣は40分待ちであきらめました。
このお城、本当に美しくて見惚れます。

横浜も暑いでしょう。元気印のピノちゃんだけど、ご自愛くださいね。

こんばんは。

日本にもいろいろなワイナリーや酒蔵があるんですね~。
知らないところがたくさんあって、一緒に旅した気分です♪
お城も楽しいですよね。結構、旅先で見かけるんだけど
時間がなくって、あんまり入らないんです。
松本城は独身の頃に何度か行ったけど、立派なお城ですよね。
(階段から落ちてるおじさんがいたけど・・・)

猛暑が続くようなので、体に気を付けてくださいね♪

素晴らしいです!!

「マスカット・ベリーA」
その名前を聞いて特別講習に参加した時の事を思い出しました!!
今回もアグレッシブルで色々な事を吸収しているミホさん☆
本当に素敵です!!(グルメレポートもたまりません~!!)

最近の私はスーパーや酒屋でワイン売り場をじっくりみたり、「神の雫」「ソムリエール」など
今頃ワイン漫画にハマってしまっています。
(もっとフランスにいた時に色々飲んでおけば良かったと思いながら。。。)

今回は予定が合わず、非常に残念ながらCEPAGEには参加できませんでしたが(本当に悔やまれます!!)
次回はぜひ参加したいと思っていますので宜しくお願いします☆

連日30度を超える猛暑ですが、猛烈な湿度に負けないで日本CEPAGEも頑張って下さい!!

日本をめぐる旅

日本のお酒、というのでてっきり日本酒かと勘違いしていました。
日本酒の醸造元だけに限らず、ウィスキーの香りにも酔い、
そして日本のワイン醸造の源のような場所にまで足を伸ばして
いらしたんですね!!勿論、帰国前にしっかり旅程を立てられた
のでしょうが、その後の行動力にも、文字通り“脱帽!”

それにしても、この資料館全体のイメージが、まるで墨絵の様で
ぶどう酒という西洋の飲み物に挑戦なさって尚、和が漂う不思議な
魅力に驚きました。

そして、このお蕎麦の頂き方、へぎ蕎麦というのですか!子供の
頃から、叔母の家で用意されていた素麺やお蕎麦はこの盛り付け
でした。きっと叔母はどこかで影響を受けていたのですね・・・。

今回もまた、美しい日本、美味しい日本を堪能していらしてくださいね。

素敵な時間を過ごさせて頂き、本当にありがとうございました。
ロゼを見直しています!

No title

でた!ふのりそば!!



米子の居酒屋で越後のふのりそばを食べさせる店があって、日本酒をしこたま飲んだ〆によく食べてました。非常に危険な食べ物です(笑)。

文化の混醸

☆おかみさま

先日もありがとうございました。
どら焼きは一夜にして胃袋に消えました。

日本は独自の文化を継承しつつも世界の食文化を上手く導入していますね。日本人の舌と、日本人料理人の努力は世界トップレベル。

南アフリカもオーストラリアも同じように他の国のワイン技術や品種を取り入れ、改良したり応用したりしています。
ワイン界のトップを走る国も、それに追従する国々も、人間の力ではどうすることもできない「気候」という要素以外は。

「旅」は面白いです。旅の途中、考え事をすると意外なまでに「ふっきれ」ます。

スキーの思い出

☆いその爺様

スキー、私もずいぶん行きました。でもワインの思い出はスキーと重ならないのです。スキーと言えば日本酒。どぶろくでよく潰れて、午前中重たい滑りになっていました。

「地ワイン」とってもいいですね。大量に作られていないことも、味に個性があることも、造り手の顔やその土地をイメージできることも。

日本のワインに興味を持ってから、旅行もどんどん楽しくなりました。
次は本州以外も遠征したいです。

関西方面のワイナリー

☆toutouちゃん

この岩の原葡萄園は不思議なくらいジーンと来るものがある。
川上善兵衛氏の生い立ちを書いた本も買って読んだけど、昔の人の全てを注いで何かを生み出す熱い想いに胸を打たれるよ。

雪室や、古いカーブも、皇太子さまが訪問した時の記念碑も、時代を遡っていろいろ学べる。

大阪を起点にしても、関西、中国、九州地方にもたくさん注目のワイナリーがあるから次の帰国時はぜひ周ってみてね。

私はナパにもサンタバーバラにもまた行きたいわー!

松本いろいろ。

☆さち姉さん

お暑うございます。日本のこの夏のCEPAGE,おかげさまで2回無事に終わりました。

さち姉さんご夫妻もワイナリー巡り、ぜひ。おっしゃるとおり、飲めない方もワイナリーの環境やその近所のご飯で満足感は充分に得られます。

へぎ蕎麦、初めていただきました。ひんやり、つるつる、食べやすくて気に入りました。次はおつゆのバリエーションを試したいです。
松本でお蕎麦5軒ですか?さすが、さち姉さん♪
古い町並みも、川のそばの景観も、良かったです。
雨が降っていて、そんなに混んでいなかったので良かったです。

今回の旅、最後にまたさち姉さんの御膝元に伺いました。
どこかでさち姉さんにすれ違わないかな~って思いながら♪

お城の階段

☆Kashちゃん

こんにちは。横浜も今日も特別暑かったです。関西もきっと、もっとかしら。

松本城、何回も行かれたんですね。
階段、1か所、すごく急でしたね。昔の武士は重たい鎧であの場所を駆け上がったのかしら。
ご年配の観光客も多くて、皆さん恐る恐る上ってました。

Kashちゃんも暑さに負けず元気で居てくださいね。
8月はもっと暑いのかな、コワイわー。

小田原生活

☆M美ちゃん

着々と足場を固めているようですね♪
東京・横浜に出るのも、熱海・伊豆にバカンスに行くのもどちらも便利な場所での第二の新婚生活、たくさん楽しんでね。

日本もワインに親しむ環境はどんどん整ってきているね。
もちろん、ワイン以外のお酒も!

元気なシャケゾーM美ちゃんの笑顔は秋にきっと見られると思うから、それまで気を送り続けますね。

美味列島

☆mother-of-pearlさん

先日はありがとうございました。
さっそく美しい写真と記事を拝見して感激しております。

日本のワインへの入り口が山梨・甲州だったとすれば、そこからさらに奥へ遠くへ探究心が拡大しました。
自分の力では辿り着けない場所へ、お連れ下さる方々あってのことです。

へぎ蕎麦の盛り付け、川や海のさざ波のように見えました。
お箸でちょうどそば猪口につけやすい分量で。

パリを出てちょうど2週間。暑さにはなかなか順応できませんが、日本の夏をハイペースで楽しんでいます。

悔いなき食生活

☆せいじさん

トライアスロンレポート、感動的に拝見しました。
ゴミの点検、せいじさんらしいなと思いましたよ。

へぎそば、米子にもあるんですね。さすが米子!
確かに日本酒しこたまの後にも合いそうですね。

昼&夜、食べまくっている日本生活、帰国まであと1カ月ちょっと、
何をどう食べようか1食たりとも無駄にできないと思い直して策を練っているワタクシです。
プロフィール

Author:ピノミホ
趣味から始めたワインの勉強、人と語らうことが大好きでおもてなしを積み重ねた経験、それらを集結して「CEPAGE」を実らせて満17年を迎えました。
小さなサロンのテーブルに、今日も美味しいお皿を運んでいます。

ワインの熟成と同じように、ゆっくり、味わい深い時間を過ごせる日々を願って。

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