時の石段を上れば

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ベルリンから戻った翌朝、日本からのお客様とパリから東へ150キロ、シャンパーニュ・ランスへ。

1211年に最初の石が置かれてから270年。 最終的な完成は1481年。

高さ82mの荘厳華麗なゴシック様式で歴代の国王の戴冠式は行われてきました。






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朝一番のお約束は、ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン。


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フランス革命の激動期、夫の他界後、逆境を跳ね飛ばしたヴーヴ(未亡人)・クリコの肖像。


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愛用のデスクに残る筆や、


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シャンパーニュに使われる3つの葡萄や、広大な自社畑の立体模型などを見せていただいた後で、


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かつて石灰岩の石切り場だった全長24キロのカーヴへ。


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熟成や澱抜きの状態など解説を真剣に拝聴。


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ベルエポックの時代に、ホテル・ムーリスへ納められた木箱や、


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上質な石灰岩一面に浮かぶ母子像を見上げながら、


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一段ずつ葡萄の作柄の良い年を示す年号が付いた階段に、足がかすかに震えます。


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偉大な年を確認しながら、


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ありました、64年。


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お待ちかねの試飲の時間。 朝でも昼でも夕暮れでも、真夜中でも、シャンパーニュの泡は時を選ばず。


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ご案内役の語りの声が、耳から消えないうちにいただく至福の一杯。


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併設のブティックでお買い物を済ませ、


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シャンパーニュの迎賓館、ボワイエ「レ・クレイエール」が最近オープンした「ル・ジャルダン」へ。



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森の入り口に広がる大きなパラソルのテーブルで、コンドリューでカンパイ。


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スパイシーなミートパイのアミューズ。


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フォアグラのテリーヌを前菜に、


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メインは、ウサギのクリーム煮。


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大きな大きなフランボワーズ・マカロンをデザートにいただいて、



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大聖堂見学に急ぎます。


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「微笑む天使」もガッツポーズ。


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この日のもうひとつのご希望は、ベルサイユ宮殿観光。

ランスからパリを経由して、大渋滞をすりぬけながら夕刻ぎりぎりに門へ。


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すべてのフランスの栄光がここに。


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閉館時間近くは、鏡の間も驚くほど空いています。

穏やかな西日が、鏡とガラスとシャンデリアの美しさを際立たせる夕暮れ。


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マリーアントワネットと3人のお子様たちにご挨拶。


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ルノートルのフランス式庭園や大運河を窓越しに。


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パリに戻って、エッフェル塔と正面から向き合うトロカデロ広場へ。

この日の「マドモアゼル」は60年の絵葉書風に映りました。


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凱旋門周辺は帰宅を急ぐ車が右回りに泳ぎます。


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夜は、モンパルナス・ヴァヴァン近くの「TOYO」へ。

KENZOさんのお抱えコックさんが独立なさった和のエッセンスを多く含んだフレンチ。

ゆず酒でカンパイ。


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豆乳豆腐の牡蠣添えや、


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キャビア豆腐や、


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アンコウのほほ肉の南蛮漬けや、


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鯛のお刺身のお皿を次々に空けていき、


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セップ茸とあわびのブイヨン仕立てや、


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子牛肉のカルパッチョ・とろろ昆布添え、


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TOYO風 カレー 季節の野菜はかぼちゃでした。


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豚のひれかつをいただく頃には、胃に一部の隙もないほどに。


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それでも、クリームチーズの温かいスフレにマンダリンリキュールが染みこむのを喜んで。






24時間が、36時間分に値するような濃縮感。


液体の芸術、石の息吹、歴史を育む国が誇りを持って公開する時代の忘れ形見。





1度ならず、何度でも。 網膜を磨いて、ベールを上げて。









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ランスだぁ。。。(@.@)

ピノちゃんおはようございますv-481

すっかりご無沙汰しておりますが、読むだけはいつもしっかりv-411
拍手のみ参加ばかりでゴメンナサイですv-435

ずーっと羨ましい溜息を着きながらウルウルv-409したり
とても楽しませて頂いてますv-432

パリもランスもきっといつかピノちゃんとご一緒できるv-363v-363
この思いが今の私の大きな活力ですv-354

濃縮観光!

みほさん、
相変わらずのエネルギッシュさに唸ってしまうわよ~
これって1日で廻ったのよね?すごい!お客様もさぞかしご満足でしょう、みほさんのガイド付き豪華版だ!
ランスのLe Jardin行ったのね。今私がとっても気になっている場所なのでびっくり!
また詳細を教えて下さ~い。食欲の秋もりもり食べて頑張ろう!

お疲れ様です~!

みほさん、お忙しいですね~。私がPCの前でたたずんでいる間に、ドイツに行って、ランスにいって、ベルサイユですか。36時間分というより、私のような怠け像にとっては360日分行動力です。

Toyo、素敵ですね。カレーが食べたい。
シャンパーニュ、20年くらい前に、パリ・ステイで、遠出は禁止だったのに、一つ上の仲良し先輩と出かけた小旅行を思い出しました。
飲み物も、食事もとても美味しそうに撮れていて、みほさんの食べることに対する愛情を感じます。

老婆心から、一言、身体を大切にしてくださいね。
ではまた~!

もう秋ですね

☆小鞠ちゃん

どうしておられるかしら、と昨日もブログにお邪魔してみたところでした。
少しずつ落ち着いてきましたか?
どうぞくれぐれもあせらず、元気な復活の日を迎えてくださいね。

ランスはフランスの地方で、ブルゴーニュのボーヌと並んで私が大好きな街。

何度でも訪れたい珠玉の地です。小鞠ちゃんもいつかぜひ。

ジャルダン

☆k-co さん

朝8時にパリを出て、TOYOでのお開きは23時前でした。
今回のお客様、主賓はもう20年近く前からお世話になっている方なので、私もご案内役をおおせつかって非常に光栄でした。

渋滞がキビシイけど、てきぱき動けば一日で回れるコースでした。

ジャルダン、さすが!と思える接客とお料理、なにしろ雰囲気がいいからぜひ行ってください。
パリにあったら毎週末通いたくなるはずです。

ありがとうございます

☆Lazyelephantさん

秋のお仕事は順調に進行しておられますか?またお時間が出来たときに、おしゃべりランチしたいですね。

TOYOのカレー、なめらかで深い味わいで非常に美味しいです。少しだけいただくという上品さもたまらないです。今回は丸テーブルでしたが、カウンターもステキ。

フライトのステイ中は遠出禁止でしたか?そういえば、私の時代もそうだったかな・・・
どこまでを遠出というのか、キロ数の規定はなかったと記憶してますが♪

身体のこと、いつもご心配いただきありがたいです。 
昨日、日本からこのブログを読んでくれている友人からも「みんながハラハラしていると思うよ。」と忠告が届きました。 本当にそのとおり。病気のことを忘れすぎなので、しばらくは自重したいと思っております。

この後も数日、さらにおでかけが続きます。

ありがとう

昨日友人と日本橋三越の英国フェアに行って、お会いしてきました。
麻子さん

初日で開始したばかりの時間だったのと、お知り合いが次から次へといらしていたので、特に名乗ることもせず「ミホさんの友人です」とだけ・・・
お客様と接する姿は凛として優雅で、ミホさんと同じでとっても素敵な方でした。

お茶を一つ買って、あとは来週誕生日のダンナにスコッチウィスキーを買いました。


タイトルの『ありがとう』は、時の石段で「1961」(ダンナの誕生年)と「1962」(私の誕生年)を写してもらえたから。
嬉しいわ。v-410

いつか私も本物の石段を見に行きたいから、その時は案内よろしくおねがいしますね。v-392

英仏の応援ありがとうございます

☆おかみさま

麻子に会いにいってくださったんですね。ありがとうございます。
生き生きと働いている様子が目に浮かびます。
今回日本で数日間滞在が重なるので、電話でおしゃべりはできそうな感じです。
12月にロンドンにカズタとまた行くことにしているので、そのときに日本のフェアの話も
聞いてきます。

1961年、1962年、良かった、おかみさんご夫妻の年でもあったのですね。
1961年は何か神や仏が降臨したかのような年。
今、なかなか手が届くことはない年ですが、永遠の憧れ。

1962年はボルドーをいただいたことがあります。(そのときも61年と62年のご夫妻でした)
あたたかみのあるワインが作られた年ですね。おかみさん、そのものみたい。

シャンパーニュ、この石段、私が必ずご案内しますからいつでもいらしてください。
幸せの黄色い1本、一緒に飲みたいです。
プロフィール

Author:ピノミホ
趣味から始めたワインの勉強、人と語らうことが大好きでおもてなしを積み重ねた経験、それらを集結して「CEPAGE」を実らせて満17年を迎えました。
小さなサロンのテーブルに、今日も美味しいお皿を運んでいます。

ワインの熟成と同じように、ゆっくり、味わい深い時間を過ごせる日々を願って。

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