お江戸の猫が巴里に来た ~歌川国芳展

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師走が加速中。 パリの冬も本気を出し、小雨の金曜日は鼻先が凍りそう。

シャンゼリゼにほど近いプチパレで開催中の歌川国芳展へ。


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ドゴール将軍の銅像の足元には、先月の痛みの献花が残り。

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コンコルド広場の大観覧車を見ながら、

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重厚な石造り、採光にはガラスが多く用いられたプチパレ。 正面はグランパレ。

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10時開場時は、セキュリティチェックが通常よりもかなり厳しい。

中に入れば、常設展(入場無料)に大半の人は流れ、 特別展(10ユーロ)に向かう人はわずか。

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江戸時代の日本の画家で、京都の伊藤若冲と並ぶ人気を誇る歌川国芳。

勢い、色彩力、アイデア。 構図はカメラアングルのよう。

当時の大衆を喜ばせた版画、時代と空間を越えて、いざ。

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入り口ゲートに最も近い部屋。 人がこれだけいたのは、ここだけ。
次の間からは、貸し切り状態。

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フラッシュをたかなければ、写真は自由に撮れる。 
人の頭で作品が隠れることなく、ぎりぎりまで近づいて見ることができる。

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「坂田怪童丸」  足柄山の金太郎、のちの坂田金時。

老婆が夢の中で龍から授かった子とされ、自分より大きな鯉を捕まえようとする姿が強そうで可愛い。

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「新良万造」・・・「森羅万象」をもじった題だが、意味はわからない。

爪を切る女性と百合の花、そして猫。

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「山海愛度図絵 ヲヲいたい 越中滑川大蛸」

「山海」は日本各地、「愛度」は「愛でたい」の意味。

各地の名物と愛すべき猫と女性とセットで描いたシリーズ。

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国芳の猫以外の作品も多数。

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力士を描いたものなど。

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「猫の当て字 た古」 

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途中の通路にはベンチとスライド、フランス語、英語、日本語解説書もあり。

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「みかけハこハゐがとんだいいひとだ」

50代を迎えた国芳が、人の世界の精神論を描いた。

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浮世絵という大きさの定型を超えた、スケール豊かな国芳の海が動く映像となった廊下。

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当時の色刷り版画の道具も並ぶ。

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特別展の出口の外は、江戸時代ではなく、20世紀初頭のパリ。

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外へ出て、もう一度、大きなポスターを見上げる。

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シャンゼリゼ大通り。 凱旋門へ繋がるパリの大動脈。

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歩道にはクリスマス市がこの時期だけ、たつ。

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「幸福を連れてくるブレスレット」と書かれたお土産品を、友達のお嬢ちゃんたちへ。

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42番のバスに乗る。 運転手さんのすぐ近くの最前列、観光気分で外を眺める。

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エッフェル塔の近くも通る。 42番から62番へ乗り換え、途中下車して仕事の食材を買う。

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木枯らしの中、温かい家に戻ると、大切な存在が待っていた。



異国で観る祖国の昔々。

古くて新しい感覚。 数多くの「粋」が生まれた江戸年間。 


学ぶこと、知ることはこんなにも楽しい。





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とらちゃんは後ろ姿だけでも可愛いですね!

なかなか、迫力のある作品ばかりですね。旅行に出ると、せっかく来たのだからと、美術館にも行くのですが、普段は行きたいと展覧会があっても気付いたら終わっていた、という感じで、日々に流されなかなかいけません。

大変な事がありましたが、プログの様子で楽しそうな会が催されていて、良かった、とおもいました。

素敵なクリスマスをお過ごしください。

No title

見てみたい!と思っていても、
田舎だとなかなか素敵なアートに巡りあえず。。。。
私の頭上を遥に越えて、パリに行ってたのね。国芳さん(笑)
もし国芳さんがトラちゃんや桜子を見たら、
どんな風に描いてくれるのかな?
って勝手な妄想をしてしまいました♪(●・´艸`・)、;'.・ ププゥ

トラちゃんの向こう側のコルクに、目が釘付けになりました!@@
さりげなくお洒落で素敵な空間ですね~♪(=´∇`=)

展覧会

☆ machiko さん

先月の悲しい事件でご心配をおかけしました。11月は私の仕事はおかげさまで通常通りでした。

展覧会、私も行きたいものをチェックしていても気が付いたら終わっていることも多く、今回、この国芳展は1月17日までで、年末年始、日本へ行ってからパリへ戻ってすぐ終了なので、行くなら今しかない!という思いでした。
日本でも上野や横浜で、さまざまな企画展を見たり、文化的刺激を求めて出歩くようにしています。

トラは2歳を過ぎても、いまだに仔猫状態の元気さで遊ぼう遊ぼう攻撃。 この写真を撮った後も、即、本にチョイチョイと手を出してきました。

machiko さんも穏やかなノエル、お正月をお過ごしください。来年こそお会いできるのを楽しみにしています。


猫浮世絵

☆りえりん♪さん

美しいトールを描かれるりえりんさんは、芸術関係、お好きなのでしょうね。
北海道で美術展というと、やはり札幌とか函館まで行くことになるのでしょうか。
数年前に、2年続けて夏に北海道を旅した時、土偶を見て感激しました。

国芳さんが、現代の世に生きていたら、桜子ちゃんとトラをどんな風に・・・楽しい妄想で。
国芳さんは、とら猫を描いた作品は少ないんです。桜子ちゃんのようにゴージャスなニャンコも当時は
江戸に居なかったかもしれませんね。
カメラやケイタイのアプリで、写真を絵のように変換できるらしいですが、浮世絵風になったら面白そう。

ウチの中、そこら中にコルクがあります。仕事で毎月50本以上、個人的にもよく開けるのでたまる一方です。トラが小さい時はコルクをチョイチョイして遊んでましたが、今はまったく。




やっぱりいきたい

実保さんの写真を見て益々行きたくなりました!!!
やっぱり行ってこよう!

色々下調べして♬

No title

わ~パリで日本語がいっぱいですね

ブログネタと関係ないのですが
トラ君の首輪(ひょう柄のように見えますが)
トラもよく同じような柄の首輪をしてました
写真探してみますね(笑)

ぜひとも。

☆nagisaちゃん

日本でみるよりもゆったり細部まで見られるから、絵心抜群のnagisaちゃん向けだと思います。

この展示のあとに、洋画家のエッチングの展示も続いています。
浮世絵見た後だと、全然印象が違うけど。

ぜひ常設展もぐるっと見てきてね。

トラの首輪

☆とら猫の母さん

近年パリで日本の美術館系の展覧会が開かれる時は、今回のように日本語表示もだいぶ増えてきて
とてもわかりやすくなっています。

首輪、これ、日本のダイ○ーの100円です。 茶色のトラにはこのヒョウ柄が良いかなーって。
今日、定期健診で通院で、またまたシャーシャー暴れて注射を打つ時に専用の籠にぎゅーっと固定されて
首輪はその時にぼろっと取れてました。
家に戻ってもまだ興奮気味なのでつけていません・・・
とら猫の母さんのトラちゃんも同じようなのをしていたとは、嬉しいです。

プロフィール

Author:ピノミホ
趣味から始めたワインの勉強、人と語らうことが大好きでおもてなしを積み重ねた経験、それらを集結して「CEPAGE」を実らせて満16年を迎えました。
小さなサロンのテーブルに、今日も美味しいお皿を運んでいます。

ワインの熟成と同じように、ゆっくり、味わい深い時間を過ごせる日々を願って。

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